indigo la Endの「ラッパーの涙」の歌詞が最高だと思う理由

音楽

こんにちは、タナカノコ(@noco_ack)です。
 
2019年10月9日にリリースされた、indigo la Endのアルバム『濡れゆく私小説』
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リリースから2週間で既に800周くらい聴いているほど好きなアルバムだったのですが、「ラッパーの涙」という曲が特に好きで、この曲に限っては2万回聴きました。
 
「ラッパーの涙」のなにが好きなのかをひたすら語っていくので、聞いてください。

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「ラッパーの涙」の第一印象は不思議な曲

まず、 「ラッパーの涙」というタイトルだけだと、どんな曲何だろうと思いますよね。
 
まだ聴いていない人のためにかなりざっくりと曲の内容をいうと、この曲は ラッパーを煽っている曲です。
 
音楽は歌詞よりも音を聴いちゃう派のわたしは、まず最初にこの曲を聴いたとき、二つの気持ちが半々でありました。
 
「もしかしてラッパーを煽ってるのかな?」
「いやぁこの感じの曲調で煽ってないよなぁ」
 
という二つ。
なぜそう思ったのか順番に話していきますね。

「ラッパーの涙」の歌詞はラッパーを煽っている

先ほども言ったように、わたしは音楽を聴くときに、歌詞より音を聴いちゃう派なので、最初は歌詞カードを見ていませんでした。
 
でも、サビのフレーズがスッと耳に入ってきて、「どういう意味?」と気になりました。

このスイートマイナーコードに乗せて 幸せを当たり前にしないよ
ラッパーが涙を流すようなリリックが欲しいこのスイートマイナーコードに乗せて 幸せを当たり前にしないよ
だからたまには悲しませるよ

(ラッパーの涙/indigo la End)
※以下引用は全て同じなので省略します

 
「ラッパーが涙を流すようなリリックが欲しい」とか「たまには悲しませるよ」と歌っていて、どういう意味?と思うじゃないですか。
 
そこで他の歌詞も見てみたんですけど、そしたらめちゃくちゃラッパーを煽っている!!!
 
歌い出しからまず

華奢な命 守りきれない 盾の使い方が下手で
変える術を持たぬミュージック
子供は何も知らないはずだと思ってる?

と、歌っているんですけど、これは 正義ばかり歌うラッパーに対しての疑問ですよね。
 
からの、先ほど引用したサビですよ。
「正義ばっかり振りかざさないで、悲しいことも歌うよ」ってことですよね。
 
え〜〜〜〜〜んすき!!!!
ってなりません????

「ラッパーの涙」はラッパーをラップで煽るところが好き

ラッパーを煽っているソングなのに、 途中で川谷絵音氏がラップをするんですよ。
その歌詞がまたとてもすき。

スタンドアップコメディ みたいな歌で
成立しない悲哀の旅へ キリがない引っ張り合いの末
キリが悪いソウルナンバーで 折り合いをつける

と、ラッパーの音楽を根本から否定しています。ラップで。
 
からの、

いつまでやる? 半端な心証の磨き加減に嫌気がさす
きっと持て余す愛憎を もっと冷めやらぬ愛情と
取り替えてセブンスディミニッシュ分数コードで
洒落込んで落とし前をおつけします

と、もう、ラッパーを煽る煽る。
 
「綺麗事ばかり歌って、人間の嫌な部分を歌わないような音楽では愛情も歌えないぞ」と。
 
そして、自分の音楽を「セブンスディミニッシュ分数コードで洒落込んで落とし前をおつけします」と歌っているのがもう何とも人間の嫌な感じが出ていてとても良い。
 
「セブンスディミニッシュ分数コード」とわざわざ言うところにラッパーへのマウンティングを感じるし、「洒落込んで落とし前をつける」表現が人生そんなにうまくいかねぇよと言っているように感じる。
 
そして最後に

だからベイビー正しくないことを知って
そしてベイビー正しさを振りかざさないで

とストレートな言葉でラッパーへの思いを歌っています。
 
しかも、ラッパーを「ベイビー」と言っているところがもう本当に最高。煽りすぎ。

「ラッパーの涙」は言葉の使い分けが最高

「ラッパーの涙」の歌詞ですきなところは、 ラップ部分とそうでない部分で言葉を使い分けているところ です。
 
ラップ以外の、普通に歌っている部分では「幸せじゃない未来を歌うよ」とか「たまには悲しませるよ」とか、 優しい話口調です。
 
でも、ラップの部分では先ほども紹介したように、 強めの言葉を選んでストレートな言い回しになっています。
 
ストレートというか、言葉自体はストレートではなく、回りくどく批判する意図が込められた言葉だと思うのですが、「誰が聞いたって批判しているというのがわかりやすい」という意味でストレートだと思います。
 
そうやって、ラッパーの音楽のストレートさと、indigo la Endの音楽の表現の違いを表しているように思えて最高だなと思いました。

「ラッパーの涙」の曲と歌詞のギャップ

この曲は、川谷絵音氏も歌っているように、「スイートマイナーコード」で、ミディアムテンポの「洒落込んだ」曲なんですよ。
 
だから、わたしは歌詞をちゃんと見ていない段階では、ラッパーのことを煽っているのか煽っていないのか、よくわからなかったんです。
 
でも、ちゃんと歌詞を見るとめちゃくちゃ煽ってる。
 
普通に歌っている部分とラップ部分で言葉遣いに差はあっても、ラッパーを煽っているということは変わりません。
 
しかも、意味を考えたら尖ってると思うけど、言葉だけ聞いたらそんなに尖ってないというところが、

スイートマイナーコードは呼ぶよ 甘すぎず苦すぎないリリック

ということなのでは!?!?
 
とがってるとか言っていいのかわかんないけど、こんな平常心でおしゃれな曲歌ってますみたいな人がよくよく聞いたらめちゃ尖ってるみたいなのがすきなんすよ!!!
 
ねぇ!!!すき!!!

「ラッパーの涙」は歌詞と音楽が連動している

そもそも、音楽と歌詞が連動している曲が本当にだいすき!!!!
 
サビの歌詞もそうだし、ラップの部分のセブンスディミニッシュ分数コードとかもそうですけど、 特にすきなのが曲中に3回登場する「ブーーーーン」です。
 

  • 曲の冒頭
  • 川谷絵音氏がラップを始めるところ
  • 曲の最後
  •  
    この3回、ブーーーーンという音が入るんですよ。
    これ、なんて説明したらいいのかわからないんですけど、この甘い曲調に登場するのが意外なブーン。
     
    名前が分からないんですけど、ヒップホップを連想させるブーンと言ったら伝わりますかね?
     
    この音は、この曲が「ラッパーの涙」だから使われている音じゃないですか。
    そうじゃなかったらきっとなくても良い。
     
    そういう音が入っているともう、しがないOLが涙を流しそうですよ。
    かっこよすぎて。
     

    「ラッパーの涙」はindigo la Endの曲を説明している

    先ほどから何回も言っているように、この曲はラッパーを煽っている曲。
     
    でも、 反対にindigo la Endの音楽を説明している曲でもあると感じました。
     
    ラッパーの音楽はこうだけど、自分の音楽はこうだよって。
     
    生きていく上で悲しいことはたくさんあるし、うまくいかないことの方が多い。
    何が正しいかわかっていても、正しいことばかりできるわけもない。
     
    だからわたしは、そういうことを歌ってくれるindigo la Endがすきなんだよなぁと改めて思いました。
     
    最後に今更ながらお断りさせていただくと、これはあくまでわたしの解釈です。
    こうやって音楽を聴いて楽しむ人もいるんだなぁと思っていただければ……(笑)
     
    最後までお付き合いいただきありがとうございました!
     

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